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呟きたいときくるところ
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日がな一日、小屋でぼんやりしてるわけにもいかず

しぶしぶ寝床を這い出る

何処へ向かうでもなく彷徨い歩くうち、

やがてたどり着いたのは?


タブラ・ラサ 閑話(5・5話)


ふらふらと彷徨ううち、無意識に人気がないほうへと足を向けていた。
何処へ行くでもない、ただ歩くうち、いつしか見知らぬところへ来ていたことに気づく。
目線の先には小岩がちんまり佇み、その前に小さな背中。

「・・ティン?」

「わぁぁっ!!」

「きゃあっ」

小さく呟いただけ、のはずだったのに。
目の前の小柄な人影が過剰に反応するから、ナユタもまた驚いて悲鳴をあげた。
まるで連鎖反応のように連なった悲鳴が、谷間に響く。

「んなっ・・・!
 何だよ!」

驚かされたことが悔しいのか、目の前のティンはきっとナユタを睨み付けた。
対してナユタは、驚かすつもりもなければ驚かされるつもりもなかった。
おまけに喧嘩を売りたかったわけでもないので、ティンを困ったように見つめるしかない。
ただ、歩いたらたどり着いてしまっただけなのだ。
これはもう不可抗力だと言わせていただきたい。

「驚かせてしまったようなら、ごめんなさい。
 特に用事があったわけではないの」

しゅん、と落ち込んだ表情でそう言われては、ティンも詰まってしまった。
互いに悪意あってのことではない、けれどティンはその年の男子特有の意地があって。
根は素直なのだろうが、そう簡単に折れるわけはないとわかっていた。

「本当に、ごめんね。
 ・・・そこはチュミちゃんのお墓?」

ナユタからそう切り出せば、ティンも少し無愛想に頷く。
元々交流があったわけでもない間柄なら、それもなんとなく理解できた。
とにもかくにも、実はティンと言葉を交わすのがこれが初めてだということなのだ。

「・・・チュミちゃん、今頃空で何してるだろうねぇ」

ぼんやりとしたままそう口にすれば、ティンがじっとナユタを見つめる。
その視線に気づきながらも、視線を合わすことなくナユタは続けた。

「きっと、聖龍と雲で遊んでるわ」

「雲で?」

不思議そうに、ティンが呟く。
ナユタは微かに笑みを浮かべると、空を見上げてこう言った。

「そう、雲は色んな形に変わるでしょう。
 作り手次第で、何でも作れるのよ。
 雲のお花、雲の人形、雲の龍・・・」

「そうなの?」

「そうなの」

反復するティンに、にこりと微笑み断言する。
手を空へと差し伸べ、深呼吸をする。

「今、チュミちゃんきっと笑ってるわ」

ナユタがそう言って、優しい笑みを湛えてティンを見つめる。
ティンの顔を見つめながら、もう一言付け加えて。

「ティンが笑ってるなら、きっともっとチュミちゃんも楽しい」

ティンはナユタの倣って空を見上げた。
頭の中に、笑ったチュミが思い出される。

「・・・そっか」

ほっとしたように小さな声で呟く。
自身もまだ子供ではあるが、それよりももっと幼くして亡くなった妹。
大事なチュミが今どうしているか、それが彼にどれだけ重く圧し掛かっていたのだろう。
魂胆などない、ナユタの素の言葉を聞いて、今ティンはとても安らかだった。

「そっかぁ・・」

先ほどと同じ言葉を繰り返す。
その顔は、笑っていた。





そんなことがあってから。
ティンとナユタは、少しずつでも会えば会話をするようになった。

カナンがその光景を見つけ、不思議そうに首を傾げる。
そのあと、嬉しげに笑ってその場を去る。

そんな光景が、ちらちらと見られるようになったらしい。

ナユタもティンも変わりがなさそうに見受けられても、確かに変わっていた。
それがナユタのおかげなのか、ティンの力なのか。
はたまたカナンの影響なのか?

理由は定かではないが、ナユタがサンワに一歩近づいたことだけは確かだった。
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今週は、バイトも2回くらいしか入りません
遊ぶ予定もあるので特に暇はないのですが 笑
明日はバイト先の人たちと鍋飲み
今週末は地元の友人が遊びに来ます
実はもう遊んでる暇はないのですけども
でもやっぱり長い休みは最後だし学生も最後だし←
今までバイト頑張ったんだから少しは遊びたいのです
本当はもう少しのんびり出来るはずでしたが
まぁバイト先も人手不足なのでしゃあない
それよりも荷造りやら何やら・・・
入社に向けて必要な書類や引越し云々
区役所に何度か行かねばなりません
あと郵便局もだ・・忘れてた・・・
来週も引越しが本格的になりますので
余計に暇がなくなりまする
バイトも出て1日ほどでしょうね・・
本当はシフトも全部×にしたのだけど←
人がね・・足りないそうですよふふ・・
ネズミーシーにも行くし泊まりだし
あーもう暇ないっちゅうねーーーーん!!^^

そんなこんなで更新もままなりませんが
それはあいた時間をゲームに費やしているからかもしれませn←
クラッシュ懐かしいww

ではではー。
カナンは目覚め、やがて宿命の輪が廻りだす

これを止める手は、もうないの?

私はあの子達に何をしてやれるだろう―――・・・


タブラ・ラサ 7


がさり、と茂みを揺らして、カナンとナユタが現れる。
ようやく盗人とラムカに追いついたときには、既に局面が変わっていた。
剣を構え盗人に怒りを向けるラムカの顔を見つめて、カナンが心配げに眉を顰める。
ラムカの怒りは、カナンが傷つけられたことによるもの。
それをわかっているとは思えないが、ただ単にラムカが怪我をしないか心配なだけだろう。
ナユタはカナンの横顔を眺めながら思案し、カナンへ考えを伝えようと口を開いた。

「・・・・・あのね、カナン、」

「・・そうだ、ナユタ!」

「なぁに?」

カナンの声に、言葉が途中で遮られる。
何事かとばかりに目を見開き、ナユタは言葉の続きを促した。

「このままじゃラムカさんが危ないわ。
 だから、あの子たちに助けてもらおうと思うの」

「あの子たち・・?」

そこまで言いかけて、はたと思いつく。
そうか、カナンにはその力があるのだった。
今はまだ覚醒してはいないが、その片鱗は既に見せ始めていたのだから。
あの子らを自分達の都合のいいように使うことは、少し躊躇われた。
けれど、それが宿命なれば、止める資格は私にはない。

「・・・・・カナンが、思うようにやってごらん」

「う、うんっ・・・!」

自分から言い出したことなのに、不安げな顔をする。
決意は固いのだろう、けれど、いまいちやり方に確信がもてないのだ。

「大丈夫、出来るよ」

ふわりと微笑み、カナンの頬に手を伸ばす。
両の手で優しく包み込み、カナンを真正面に見据え、安心させるように笑った。

「カナン、助けて欲しいって、願ってごらん。
 心の底から、側に来て欲しいと。
 そうしたらあの子達は聞き届けてくれるよ」

「・・・!」

ナユタの言葉に安心したのか、カナンの目が決意の色に染まる。
そうしてぎゅっと目を閉じ願った数分後、空から舞い降りてきた物たちがあった。
十数匹はいると思われる飛蛇、だ。
ナユタとカナンの周囲に下りてきた飛蛇たちに、ナユタが指示を出す。

「・・殺す必要はない。
 霍乱するだけで良い。
 ラムカを助けておあげ」

「・・ナユタ?」

まるで慣れているかのような指示の出し方、聞きなれぬ口調に、カナンが驚く。
今まで見知っていたナユタはどこへ行ってしまったのか、と。
戸惑うように名を呼ばれ、ナユタはカナンに振り向くと、にこっと笑って言った。

「大丈夫よ、さぁ、行こう」

その笑顔に、声に、安堵した。
カナンはナユタの手を握ると、号令を待つ飛蛇たちに願った。

「行って!」







勢い良く茂みから飛び出し、盗人を霍乱する飛蛇に、心底驚いた。
次いで、がさりと草葉を揺らして現れた人にも、度肝を抜かれる。

「ひよこ娘っ!!?」

死んだと思っていた、その人が目の前に立っていれば、誰だとて驚くだろう。
カナンが茂みから現れたと同時にナユタの姿も目に入る。
だが、カナンはラムカを見ていたが、ナユタのその目は飛蛇を追っていた。
飛蛇たちは群れになり、盗人を襲っていた。

「もういいっ!もうおやめ!」

苦しげな表情をしたナユタが、飛蛇たちに叫ぶ。
飛蛇たちはその声を聞くと、また空へ舞い上がっていった。
表情を歪めたのは、飛蛇を道具として使ってしまった己が愚かしくて、苦しかったからだ。
ナユタの発した声にラムカが怪訝そうな顔をするも、すぐに盗人に目をやる。
死んだと思ったはずの、あのチュミの髪を届けてくれた飛蛇が、盗人に牙をむいた。
盗人はそのまま事切れ、飛蛇も動かなくなった。
カナンは飛蛇を抱き上げ、涙を零した。
空には飛蛇が輪になり、中心には聖龍の姿があった。


翌日、ラムカは痛がるカナンの手の包帯を無理矢理剥ぎ取った。

その手の指には、確かに龍の証が現れていた。

モノがそこにあること
命がここにあること

全ての事象が、実は奇跡のようなことなのだと
今日、ふと考えました
世の中、何十年かしか経っていないのに
急速に便利になっていきました

その恩恵に、生まれたときから私たちは
当たり前のように、何の疑いもなく浸っていますが

本当は、当たり前なんかじゃないんだなぁと思うのです

というか
当たり前になってはいけないのではないか、と
科学とか医療とか様々な文化が進歩し続けている今ですが
それがいつか終わらないとも限らないのです
その終わりが世界に訪れるのか、自分に来るのか定かではありませんが
今がいつまでも続くわけではないのです

だから、日々、時間もモノも勿論命も大事に
生きていかねばならないと思うのです




・・とか書いておきながら
特に節約とかエコなんちゃらなんてやっているわけではないという←
ここ最近の近況としましては、いつもと同じです
バイトバイト合間に休み、てな感じで
昨日今日と久しぶりに2連休だったのですが
今日は出かけて、ちょろちょろ歩き回ってみました
そんなに距離を歩いたわけではありませんが、
如何せん、パンプスが足にあわなかったのか
途中から足がめっちゃ痛い(;∀;)←
おかげで帰りはひょこひょこかめ並のスピードで歩く私
電車も乗る予定だったのを1本遅らせました
そろそろ新しいパンプス買わねばなりません
通勤用にも使えるやつ
お金が飛んでいく時期ですなぁ・・orz

明日はバイトですが
15時からなんですけども
区役所と郵便局に行く用事があるので
午前中に起きたいのですが
ちょと無理かも←
睡眠不足にならないのはいいけれど
あまりにも朝起きられないのは直したいものです
こんな時間まで起きてるのが悪いんですけども・・
でも今はとりあえず眠いから寝よう←
おやすみなさいませ

ではではー

今日は学校で色々進めたいのに進められずいらいらしました
友達と話はすれども進むわけではないぐだぐだ感にほとほと疲れた
1グループ6人でプレゼンを行うのですが
うちのグループだけいやに出席率悪ww
平時4人だし常にいるのは2人で他来たり休んだり、で
くるくる入れ替わるもんで話が進まない進まない
おまけに1人は本番も来るか来ないか、てくらいだし
てゆか本番て明日なんですけどね
全く内容出来てないのに発表なんて出来んw
あげく昨日バイトで今日私学校行けないし
また4人決定じゃないすかーーーー

ほんと・・もう疲れた
愚痴が出て仕方ありません
自分協調性なさすぎる
まぁみんなもだけどね!
とりあえず今日これから内容練りまくります
がんばりますぐあぁ眠い死ぬ←←

明日は内定企業に行ってまいります
健康診断と面談があるんだ
午後からなのですが、今日寝ない気なので結果が怖いw
しかもお昼抜きだしなー15時半までだしなー
腹が鳴らないことだけを祈ります

あー学校なんて崩壊したらいい
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