呟きたいときくるところ
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空気が、その場が、静まり返る
「・・それはどういう意味、なの・・?」
ナミが、恐る恐る問いかける。
花は泣き笑いのような表情のまま、わずかに首を傾げる。
眉を下げて、泣きそうな顔で黙って微笑むだけの花に、誰も声をかけられない。
「そのままの意味、だよ」
ぽつり、答えて、花はにこりと力なく笑った。
そうして返答を待つでもなく、くるりと背を向ける。
そのまま歩き出さず、しばし立ち尽くした。
「ルフィ」
「なんだ?」
長いようで僅かな沈黙のあと、花がルフィの名を呼んだ。
それに、短く答え、花の言葉を待つ。
「行く先が同じなら・・いつかまた、会うこともあるよ。
でもそのときは、かつてのあたしじゃないと思って。
何の関わりを持ったこともない、赤の他人としてみてね」
突然の、一切の関わりを絶つような、そんな言葉。
話す声色は前のように暖かであるのに、内容は相手を拒絶するもので。
背を向けたまま発せられた言葉に、ルフィは黙って答えない。
「死にたくないなら、ラフテルへ行きたいなら、海賊王になりたいなら。
あたしのことは一切忘れて。
二度とあたしの名を口にしないで」
くるりと振り返り、依然眉を下げたままで、返事をしないルフィを苦笑いで見た。
頑なな瞳で花を見つめるルフィは、目で嫌だと告げていた。
仕方ないなぁと笑うと、最後に一言、じゃあねと言って花は今度こそ去っていった。
姿勢のよい綺麗な歩き方は、花を一層孤独に見せた。
その後再び相見えたのは、スリラーバークでのこと。
かつての宣言どおり、花の様相は一変していた。
冷え冷えとした瞳を見て、ナミは一瞬別人を見ているのかと思った。
ルフィはただ、花を見つめるだけだった。
花は麦わら海賊団のことなど意に介せず、目的の人物に話しかけた。
「久しぶりねぇ、モリア。
随分と世間を騒がせたようだけど・・ちょっとやりすぎなんじゃない?」
にぃ・・、とあざ笑うかのように目を細め、ゲッコー・モリアを見据える。
片手を腰にあて、すらりとした足を肩幅に開き、堂々としている。
今の花は、シャツにミニスカート、ニーハイソックスとブーツといった出で立ちだ。
「・・・お、お前は・・っ」
「なぁに?あたしの顔を忘れちゃったの?
薄情な奴ね・・まぁあんたが情あるってのも気持ち悪いけどね」
「何故ここにいっ・・・」
「余計な無駄口叩かなくてもいーのよ。
あんたはただ、影を開放してくれればね」
「なんだと!」
「今までなら目を瞑ることも出来たけど。
もう猶予は与えない。
ある人の影を、返してもらうよ」
「誰だってぇ?」
「いうつもりはない。
今日ここで、あんたは今までとってきた影達を開放するんだから」
「・・んだとぉ・・・!!!」
音もなく、背のクレイモアを抜いて手に持つ。
「王下七部海・・あたしはあんたたちが何よりも嫌いなの。
ストレス発散に付き合ってもらってごめんねぇ?」
にこ。
壮絶な笑みでモリアを見据え、言い放つ。
纏う空気はただの人には見えなかった。
「・・それはどういう意味、なの・・?」
ナミが、恐る恐る問いかける。
花は泣き笑いのような表情のまま、わずかに首を傾げる。
眉を下げて、泣きそうな顔で黙って微笑むだけの花に、誰も声をかけられない。
「そのままの意味、だよ」
ぽつり、答えて、花はにこりと力なく笑った。
そうして返答を待つでもなく、くるりと背を向ける。
そのまま歩き出さず、しばし立ち尽くした。
「ルフィ」
「なんだ?」
長いようで僅かな沈黙のあと、花がルフィの名を呼んだ。
それに、短く答え、花の言葉を待つ。
「行く先が同じなら・・いつかまた、会うこともあるよ。
でもそのときは、かつてのあたしじゃないと思って。
何の関わりを持ったこともない、赤の他人としてみてね」
突然の、一切の関わりを絶つような、そんな言葉。
話す声色は前のように暖かであるのに、内容は相手を拒絶するもので。
背を向けたまま発せられた言葉に、ルフィは黙って答えない。
「死にたくないなら、ラフテルへ行きたいなら、海賊王になりたいなら。
あたしのことは一切忘れて。
二度とあたしの名を口にしないで」
くるりと振り返り、依然眉を下げたままで、返事をしないルフィを苦笑いで見た。
頑なな瞳で花を見つめるルフィは、目で嫌だと告げていた。
仕方ないなぁと笑うと、最後に一言、じゃあねと言って花は今度こそ去っていった。
姿勢のよい綺麗な歩き方は、花を一層孤独に見せた。
その後再び相見えたのは、スリラーバークでのこと。
かつての宣言どおり、花の様相は一変していた。
冷え冷えとした瞳を見て、ナミは一瞬別人を見ているのかと思った。
ルフィはただ、花を見つめるだけだった。
花は麦わら海賊団のことなど意に介せず、目的の人物に話しかけた。
「久しぶりねぇ、モリア。
随分と世間を騒がせたようだけど・・ちょっとやりすぎなんじゃない?」
にぃ・・、とあざ笑うかのように目を細め、ゲッコー・モリアを見据える。
片手を腰にあて、すらりとした足を肩幅に開き、堂々としている。
今の花は、シャツにミニスカート、ニーハイソックスとブーツといった出で立ちだ。
「・・・お、お前は・・っ」
「なぁに?あたしの顔を忘れちゃったの?
薄情な奴ね・・まぁあんたが情あるってのも気持ち悪いけどね」
「何故ここにいっ・・・」
「余計な無駄口叩かなくてもいーのよ。
あんたはただ、影を開放してくれればね」
「なんだと!」
「今までなら目を瞑ることも出来たけど。
もう猶予は与えない。
ある人の影を、返してもらうよ」
「誰だってぇ?」
「いうつもりはない。
今日ここで、あんたは今までとってきた影達を開放するんだから」
「・・んだとぉ・・・!!!」
音もなく、背のクレイモアを抜いて手に持つ。
「王下七部海・・あたしはあんたたちが何よりも嫌いなの。
ストレス発散に付き合ってもらってごめんねぇ?」
にこ。
壮絶な笑みでモリアを見据え、言い放つ。
纏う空気はただの人には見えなかった。
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