呟きたいときくるところ
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「じゃ、あたしもう行くから」
パーティを終えて、ひと段落した、翌朝。
ちゃっかり参加していた花は、身支度を整えると、ルフィに声をかけた。
「なんだよ、もう行くのか?」
「あたしはあんたみたいに暇じゃないのよー。
もう行かなきゃなんないの」
「花、お前の目的はまだ変わっとらんのじゃろう?
それでも急ぐ理由があるのか?」
「・・ガープ、センゴクにはそのうち会いに行くっていっといて。
ほんとはすーごい嫌なんだけどねって」
「嫌、の部分を強調するな、わかっとるわい」
「わかってないから言ってんだっつーの。
じゃーね、コビー、ヘルメッポ。
次会うときはもう1階級くらい昇進してなさいよ」
「・・はい!花さんも、お元気で!」
「そんな軽く昇進とかいうな!まぁそれぐらい当たり前だけどな!ひぇっひぇっひぇ」
「じゃ、ルフィのお仲間さんたち、ルフィのことよろしくね」
にこっと笑い、最後に麦わら海賊団の皆に声をかける。
本気で言っているのではない言葉に、戸惑いを見せるも、夜のうちに仲良くなっていたナミが笑い返す。
わかっているから、互いに理由を言う必要はないのだ。
「えぇ、もちろん」
「ん、じゃまたね」
そう言うと、くるりと背を向け、歩き出す。
その背を見つめ何か考えていたルフィが、突然花を呼び止めた。
それも、いつものことながら、突拍子もない止め方で。
「花!お前、仲間にならねぇか?」
「えええええぇ!!?」
花は驚いて足を止めて振り返り、麦わらの一味は驚いて叫び、ガープは笑ってコビメッポは目を見開いた。
ルフィを凝視したまま、花は寸の間黙ると、再び口を開いた。
ただしそれは、ルフィに向けて放ったものではなかった。
「ナミ・・・ルフィって旅の間、ずっとこんな調子だったの?」
「・・えぇ」
「・・・大変ね」
「・・・・・慣れてるわ」
ナミと花が同時にため息を吐く。
その意味がわからず首をかしげたルフィに、花は面と向かって言い放った。
「無理!」
「えーー!!何でだ!」
「何でってそれこそ何でよ。
大体あんた、あたしのこと何にもわかってないんでしょう。
何で1人でいるのとか、今まで何してきたのかとか、誰とどのように関わっているかとか、何も。
そういう相手を何の考えもなく仲間に誘うのは、時に危険を伴うものなのよ。
ニコ・ロビンのときで学ばなかったの?」
厳しい顔で告げる花に、ルフィが唇を尖らせる。
不満そうな顔で、それでも尚言い募る。
「ロビンのときだって大丈夫だったじゃねぇか。
過去がどうしたって言うんだよ!」
「過去をないがしろになんて誰にも出来ないよ。
あたしが関わってるのは、もっとヤバイとこなの。
CP9倒したからといって調子乗ってると、足元すくわれる。
あんたは船長でしょう、ルフィ。
仲間を危険に晒したいの?」
「・・晒したくねぇけど!
いーじゃねぇか、花!お前ラフテルへ行くんだろ!?
おれたちも行くんだ!」
「・・・行くよ、それが私のたった一つの願いでもあるんだから。
何があろうと、いつか絶対にたどり着いてみせる。
でも、それとこれとは話が別よ。
諦めて、ルフィ」
硬い表情で、花がきっぱりと言い放つ。
その身に纏う雰囲気に気圧され、ルフィが口をつぐんだ。
すると、今まで黙って聞いていたナミが、おずおずと口を挟む。
「・・・ねぇ花、あなたがそうまでして抱えてるものは、何なの?」
「それは言えないの。
言ったら、聞いたもの皆全てが、被害に遭うから。
それだけは絶対にさせない。
何があっても」
「・・わたしの抱えているものは、ルフィが壊してくれた。
あなたの抱えているものも、きっと壊せるでしょう」
ロビンも、口を挟む。
生きたいという願いを叶えてくれたルフィたちには、感謝してもし足りない。
無理と思えたことを、ルフィたちは命をかけて成し遂げてくれた。
花は、苦しげに、悲しげに顔を歪めて、笑った。
「だめなのよ、ロビン。
だってあたし・・ヒトじゃないんだもの」
パーティを終えて、ひと段落した、翌朝。
ちゃっかり参加していた花は、身支度を整えると、ルフィに声をかけた。
「なんだよ、もう行くのか?」
「あたしはあんたみたいに暇じゃないのよー。
もう行かなきゃなんないの」
「花、お前の目的はまだ変わっとらんのじゃろう?
それでも急ぐ理由があるのか?」
「・・ガープ、センゴクにはそのうち会いに行くっていっといて。
ほんとはすーごい嫌なんだけどねって」
「嫌、の部分を強調するな、わかっとるわい」
「わかってないから言ってんだっつーの。
じゃーね、コビー、ヘルメッポ。
次会うときはもう1階級くらい昇進してなさいよ」
「・・はい!花さんも、お元気で!」
「そんな軽く昇進とかいうな!まぁそれぐらい当たり前だけどな!ひぇっひぇっひぇ」
「じゃ、ルフィのお仲間さんたち、ルフィのことよろしくね」
にこっと笑い、最後に麦わら海賊団の皆に声をかける。
本気で言っているのではない言葉に、戸惑いを見せるも、夜のうちに仲良くなっていたナミが笑い返す。
わかっているから、互いに理由を言う必要はないのだ。
「えぇ、もちろん」
「ん、じゃまたね」
そう言うと、くるりと背を向け、歩き出す。
その背を見つめ何か考えていたルフィが、突然花を呼び止めた。
それも、いつものことながら、突拍子もない止め方で。
「花!お前、仲間にならねぇか?」
「えええええぇ!!?」
花は驚いて足を止めて振り返り、麦わらの一味は驚いて叫び、ガープは笑ってコビメッポは目を見開いた。
ルフィを凝視したまま、花は寸の間黙ると、再び口を開いた。
ただしそれは、ルフィに向けて放ったものではなかった。
「ナミ・・・ルフィって旅の間、ずっとこんな調子だったの?」
「・・えぇ」
「・・・大変ね」
「・・・・・慣れてるわ」
ナミと花が同時にため息を吐く。
その意味がわからず首をかしげたルフィに、花は面と向かって言い放った。
「無理!」
「えーー!!何でだ!」
「何でってそれこそ何でよ。
大体あんた、あたしのこと何にもわかってないんでしょう。
何で1人でいるのとか、今まで何してきたのかとか、誰とどのように関わっているかとか、何も。
そういう相手を何の考えもなく仲間に誘うのは、時に危険を伴うものなのよ。
ニコ・ロビンのときで学ばなかったの?」
厳しい顔で告げる花に、ルフィが唇を尖らせる。
不満そうな顔で、それでも尚言い募る。
「ロビンのときだって大丈夫だったじゃねぇか。
過去がどうしたって言うんだよ!」
「過去をないがしろになんて誰にも出来ないよ。
あたしが関わってるのは、もっとヤバイとこなの。
CP9倒したからといって調子乗ってると、足元すくわれる。
あんたは船長でしょう、ルフィ。
仲間を危険に晒したいの?」
「・・晒したくねぇけど!
いーじゃねぇか、花!お前ラフテルへ行くんだろ!?
おれたちも行くんだ!」
「・・・行くよ、それが私のたった一つの願いでもあるんだから。
何があろうと、いつか絶対にたどり着いてみせる。
でも、それとこれとは話が別よ。
諦めて、ルフィ」
硬い表情で、花がきっぱりと言い放つ。
その身に纏う雰囲気に気圧され、ルフィが口をつぐんだ。
すると、今まで黙って聞いていたナミが、おずおずと口を挟む。
「・・・ねぇ花、あなたがそうまでして抱えてるものは、何なの?」
「それは言えないの。
言ったら、聞いたもの皆全てが、被害に遭うから。
それだけは絶対にさせない。
何があっても」
「・・わたしの抱えているものは、ルフィが壊してくれた。
あなたの抱えているものも、きっと壊せるでしょう」
ロビンも、口を挟む。
生きたいという願いを叶えてくれたルフィたちには、感謝してもし足りない。
無理と思えたことを、ルフィたちは命をかけて成し遂げてくれた。
花は、苦しげに、悲しげに顔を歪めて、笑った。
「だめなのよ、ロビン。
だってあたし・・ヒトじゃないんだもの」
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