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呟きたいときくるところ
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「ふぁーあ、疲れたーもうやめっ!」

大きく伸びて固まった体を解しつつ、叫ぶ。
一日中ゲームをやり続けたため、体が悲鳴をあげていた。
幻想水滸伝Ⅴ。
それがアキの今ハマッているゲームの名だ。
今は2週目のラスボス手前でセーブをしたところでもある。

「レベル上げめんどくさー!
 でもしとかなきゃまたあそこのとこで苦戦するしなぁ」

ゲーム機本体の電源を切りつつ、呟く。
前回は3つのチームを作るまでメンバーを育てきれず、ぎりぎりの配置で挑んだのだが。
1つのチームでは、6人居て、まともに戦っていたのが2人しか居なかった。
今回プレイ時は、それだけ回避しておきたくて、現在レベル上げに勤しんでいる。

「・・・もうちょいバランスよく・・・・序盤から・・・」

ぶつぶつと文句を言いながら、寝る準備をする。
単純作業を一日繰り返した疲労はあるものの、成果は順調といえる。
このまま行けば、明後日にはラスボスに挑戦出来そうだった。
その楽しみを胸に抱きつつ、布団に入り目を閉じる。
今夜はいい気分で眠れそうだと思った。






「・・・・・・・・・うん?」

ぱちっと効果音が付きそうなほど、はっきりと目が覚める。
普段はぐずぐずと二度寝を繰り返すのに、何故?と不思議に思いながら辺りを見回し・・・

「え?」

見回そうとして、固まった。
まさか、という思いが頭を巡る。
今見ている自分の状況が、理解できなかった。

「・・・え?」

自分が寝そべっていたのは、青い草原だったのだ。
目覚めたのは、芝生状の丈短い草が一面生えている、野原で。

「・・え?いや・・・え?」

自分の発言に何か返答しようとしても、何も言葉が出てこない。
頭は働くことを拒否したようだった。
目をいっぱいに見開きながら、ゆっくり頭を反転させる。
緑、緑、たまに空の青、そしてまた緑。
何処を見ても、緑が広がっていた。

「・・・・・ええぇ・・・・・・・・えっ!?」

言葉が出なくなったと思った、その次の瞬間には、驚愕の声を上げる。
上を見回して視線を下げたその視界に映ったのは、ぷっくりしたもみじの手。

「えーーーーーーーーーちっちゃ!あかちゃ・・!あかちゃ、の・・・・ぁ?」

大声で叫んだところで、ようやく声が変なことに気づいた。
声が異様に幼い。
おまけに呂律が廻ってない。
これは、自分が・・・

「・・・わかがえって・・ゆ?」

動揺のあまり、最後は噛んだ。
まさに幼児。
おまけに立ち上がろうとして、こける。
体が動かしにくいということは、まだ十分に成長していないということで。
どうやら随分と縮んでしまったようだった。
ぷくぷくのもみじの手に、幼い声、そして世界の広さに驚く。

「な・・なん・・??」

?マークを飛ばしつつ、ひとまず立ち上がってみる。
このままここに居ても埒が明かない処か、命の危険だって出てくるのだ。
何しろ、ここが何処かすら定かではない。
幸い記憶や思考能力は退化していないようだった。
よちよちと覚束ない足取りに不安が倍増していきながらも、歩き出す。
瞬間。

「ほう、これはこれは幼いお嬢さん」

「っ!!?」

唐突に、頭上から降ってきた声に度肝を抜かれる。
悲鳴が出ないだけまだ頑張ったほうだと思った。
どくどくと脈打つ心臓を抑えながら、声のほうへと視線を向け、凍りつく。
黒い衣服を纏った、壮年の男。
ただそれだけなのに、その姿が、目が、異様に思えた。

「お父さんかお母さん、居ないのかな?」

丁寧に、けれどねっとりと絡みつくような声音で、問われる。
相手の目から視線を外すことが出来ず、首を左右に振るだけに留めた。
心臓が、早鐘を打つ。

「ほうほう、それじゃ心配だねぇ・・ここは獣がたくさん出てくるところだ。
 お嬢さんだけだと、ぱくりと食べられてしまうよ」

くく、と喉の奥で低く笑う。
一層、恐怖が煽られた。

「こちらへおいで・・・お父さんとお母さんのところへ連れて行ってあげよう」

そう言って、アキに手を差し伸べる。
嫌だ、と心が言っているのがわかっても、どうしようもなかった。
恐怖で体が動かなくなるなんて、初めてだった。

「さぁ・・・」

動かないアキの体に、男の手が触れる。
その瞬間の男の氷のような手を、生涯忘れることはないだろうと思った。


アキの記憶は、ここで途切れた。
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シャンクスの片腕がなくなり
ルフィが麦藁帽子を受け継いだ、あの日

花もまた、覚悟をしていた




「おーい、花!おめぇどこにいくんだ?」

息を切らして慌てながらこちらに向かってきたルフィを目にし、立ち止まる。
肩に担いでいた小さな荷物を下に降ろした所で、ルフィが追いついてきた。

「あら、ルフィ」

「あら、じゃねぇだろー!
 一体どこ行く気なんだよ?
 じっちゃんが心配してたぞ」

「ごめんね、って伝えておいてくれる?
 私、もうこの村には戻ってこないつもりだから」

笑って、そう告げる花を見て、ルフィが真顔になる。
少し考えると、ルフィはまた口を開いた。

「・・海へ出るのか?」

「それしかないと思わない?
 ここは小さすぎて、私はもういられないの」

「じゃあ、海賊になるのか?」

「わからない。
 海賊になりたくて、海に出るのではないもの」

「・・・じゃ、何でだ?」

心底不思議そうに問われて、笑う。
彼の頭にはそのことしかないのがわかって、少し可笑しくなった。

「何だぁ?」

花が応えず笑っているのを見て、ルフィが首を傾げる。
笑いながら、もうこの仕種を見られるのは今だけなのだということが、不意に胸を突いた。
笑みを引っ込め、答えを口にする。

「私の居場所を探さなくてはならないの。
 だから、外へ行く」

「・・・何でだ?
 ここだって、花の居場所じゃねぇか」

「ダメなのよ、ルフィ。
 ここは暖かすぎて、居心地が悪いの」

眉尻を下げて笑う花の顔は、何故だか泣きそうに見えた。
それ以上何か言うことも憚られて、ルフィは口を噤んだ。
その姿を見て、花は降ろしていた荷物を持ち上げ、背負う。
くるりと反転しルフィに背を向けると、最後に一言告げて、歩き出した。

「これでさよなら、じゃないわ。
 私がそれを願っていてもね」

ルフィがその意味を図りかね、首を傾げているうちに、花の姿は小さくなってしまった。
後ろから見たその華奢な背が真っ直ぐ伸びているのを、ルフィはただ見つめる。
花の姿が一瞬霞んだように見え、ルフィは黙って麦藁帽子を目のところまで下げた。










その後花の言葉通り再び相見えるのは、まだ先のことだった。

晩夏を過ぎた、初秋の夜
いつになく寝付けず苛々し始めたことに気づく
やがて諦めて寝床を這い出し、縁側で月を眺めた

「・・・はぁ」

ぼんやりと雲に霞む月を眺めながら、一つため息を吐く
目線を外し、己の両の手を見つめまた一つ
憂鬱な気分が晴れることはなく、ただ夜風に髪を弄ばれた

「うぅ・・・」

特に意味もなく、手を握り締めたり開いたりを繰り返す
何の気なしにやっているとは言え、その行動が全てを物語っていた

「・・・血が、」

欲しい・・・

体が、血を欲している
疼く両手を理性で抑え付ける日々は、苦痛しか伴わない
こんな静かな夜になると猛る己が血は、他の生き物の血を求め、騒ぐ
動物では物足りない、もっと他の、己と近しい生き物の血を・・・・

こんな月が出る夜は、決まって自分が殊更残酷になるのを感じる

「・・・・ころ、し・・たい」

やがてどくどくと騒ぎ始めた体中の熱を持て余しつつ、呟く
理性までもが、本能に蝕まれてゆく
けれどそれは間違ったことではないのだ

己は壊すために生まれ出でたモノ

異端のバケモノだから


「・・・う、ぅ・・・」

呻き、抑えがたくなってくる血を渇望する本能を辛うじて押さえつける
そうまでして我慢するのは何のためなのか

自分を保護し、人として扱ってくれる者たちを傷つけたくない?

人としての意識がまだ残っていて、バケモノになるのを拒絶するから?

それとも―・・・・



「・・千鵺」

反射的にびくつく体を隠すことは出来ず、突然の訪問者にただただ驚く。
大きく目を見開き、体から冷や汗が噴出す。
心臓の音が酷く煩く感じた。

「また、発作が出たのか」

「さ、すけ・・・」

荒く息を吐く千鵺とは対照的に、佐助は静かに千鵺に問いかけた。
冷静そのもの、欠片も動揺しているようには見えない彼の目は、酷く悲しそうだった。
ようやく落ち着いてきた心臓を軽く押さえ、千鵺は質問に答えることなく、大きく息を吐く。
隣に腰掛けていた佐助がこちらを見ていることに気づいても。
それにあえて応えようともせず、ただ月を見つめた。
いつの間にか、血を欲する衝動は治まっていた。

「・・・・・落ち着いたか」

「・・うん」

「もう宵の刻だ・・・寝ろ」

「・・・・・うん」

ぽつり、ぽつり、と呟くように返答をする。
何故だか申し訳なくもあり、佐助を悲しませてしまったことが辛かった。
自分でもどうしようもないことではあるのに、それを悟られたくないという思いが常にある。
それでも佐助は佐助で、常に気づき助けたいと願っているのだが。
それは本人のみぞ知ることでもある。

「おやすみ、佐助」

「・・あぁ」

落ち着きを取り戻した千鵺が、部屋に戻るべく立ち上がり、挨拶をする。
佐助は千鵺をじっと見つめたあと、短く答えた。
千鵺はそのままくるりと方向転換をし、部屋へと消えていく。
その後姿を、佐助は見えなくなるまで見つめ続けていた。

ぱたり、ぱた ぱたたっ


時折屋根を打つ水滴の音を聴きながら、半覚醒の中静かに目を開けた
瞼がくっついてしまっているような感覚に陥り、瞬きをするもまた目を瞑る
既に日は動き、今は昼半ばを過ぎている頃だろう
寝具から目を瞑ったままもそりと頭を擡げ、暫しぼんやりする
寝起きが弱いのは、昔からだ
どれだけ長く年を経ようと、それだけは変わらない

「・・・目がー・・」

光の方へ向き、瞼を僅かに開けば強烈な光に慌てて目を伏せる
未だ光に慣れない目に、昼日中の日光はやはりまだ強かった
白い残光が残る程まぶしかったのは、太陽を直接見てしまったのかもしれない
痛みを感じ、目を伏せたあと感情の篭らない声で呻いた

寝具に再び伏せ、かつての己を思い返す
いつだって、朝はこうして2度寝をしていたものだった
学生であった頃、平和な世界で生きていたあの頃―――・・・







「め、目が、目があぁ~・・」

また、電気をつけっぱなしで寝てしまった。
寝起きで目を開け、見たものは煌々と明るい電球で。
思い切り見てしまったおかげで、フラッシュを見たあとのような残光が瞼の裏で瞬く。
某映画の大佐を意識しつつ呻き、また布団へと顔を伏せた。
既に起きるべき時間を10分過ぎており、あと5分程したらすぐに起きなければならない。
いつもぎりぎりなナユタは、それでも睡魔から逃れきることが出来ず、ぐずっていた。
そうして5分きっかりが過ぎ、ようやく嫌々布団から抜け出す。
これがナユタの目覚めの光景だった。

「おはよう」
「・・おあーよ」

学校に着き、始業ぎりぎりで教室へ入る。
遅刻に慣れてしまったのか、担任が甘いからなのか、その際急ぐこともなく。
のろのろと自分の席に着くナユタに、友人であるサチが声をかけた。
それにやる気のない声で応じ、ついでにあくびをかみ殺す。
それもまたいつものことであるので、呆れはしてもサチが怒る事はなかった。

「また今日も眠そうねー」

サチの多少呆れたような一言にも関心を示すこともなく。
ナユタは机にぺたりと沈みながら、2度目のあくびをしていた。

「・・・帰りたい」
「来たばっかりじゃないのよ」

心のままに呟けば、サチが呆れながらも即座につっこむ。
ナユタの口癖ではあるが、それに律儀に反応を返してくれるのがサチのいいところだ。

「ナユタってさ、もう隠居しちゃったほうがいい感じするよね」
「んー、私もそう思う・・てかもう今すぐしたい・・」
「何にもしなくて良くなったら、きっとずっと寝てるよね」

そう言って、サチが笑う。
ナユタも軽く本気でそれを望みつつ、笑って返事をした。

「本当にそんな状況になったら、きっと幸せだろうなぁ」







ふ、と意識が浮上する
いつの間にかまた寝てしまっていたらしく、日が随分と傾いていた
ここは高い山の頂付近で周りは雪で囲まれており、太陽はとても近い
その太陽の光も、僅かにしか小屋に届かなくなっていた
ナユタはむくりと起き上がると、薄暗くなっている室内を暫し見回した

懐かしい、幸せだった頃の夢を見ていた

ふらりと不安定な足取りで、ナユタは蝋燭に火を灯す
小さな蝋燭受けに置き、自身は小屋に唯一あるイスに腰を下し、その火を見つめた

笑いながら今のような静かな時間を切望していたあの頃

本当の幸せを、知らなかった

ちりちりと揺れる小さな炎が、部屋を僅かに明るくする
かつての光ある日常は、時の彼方に置いてきてしまった
今では人でなくなってしまった自分には、もう手の届くこともないものだ
その事実を知りながら、ナユタは心を静かに努めるしか術を持たなかった


外では飛蛇達が群れを成し、舞い続けていた
・・・・・私、一度嫌かもと思うと
それから何があっても嫌悪感が拭えない
変なところで頑固な一面を持ってたりします
そう滅多に嫌いになったりしませんが
恋愛が絡むとどうも・・嫌になる速度が速い←
今、結構わかりやすくアプローチしてくる方が居まして
どうにも・・・めんどくさくて鬱陶しくて(酷
メールは1度返したあとはフルシカトしてみたり
短文でしか返さないとか淡白な反応しかしないとか
わかりやすーく変化があります
いや、もしかしたら自分がわかりやすいと思ってみても
相手にとったら全然受け入れ態勢整ってるよーみたいな
そんな感じなのかもしれませんが

何がいいたいっていうとですね
その人、結構あからさますぎてちょっと引いているわけです←
メールも頻繁に・・・つうか毎日してくるし
あちらの好意を知り冷たくなっても送ってくるって・・
そのくせシカト続けると
「俺、引かれちゃったかな?(悲)」
みたいな一文入れてそれでも送ってきたり

お前のメール凄く返しづらいんだっての

とか思ってしまうわけであります
今日は世間一般では休みなので当然私も仕事に行っていませんが
彼は休日出勤したらしくお昼あたりにメールしてきて
「今日は~したよ」とか
「午後も頑張ろうね」とか
「休みいいなぁ」とか
「ゆっくり休みなね」とか

いちいちつっこまれたいんか?

とかもうほんといらっとくるメールたち・・
最近同期にテポドンとあだ名された私は
些細でもつっこまなきゃ気が済まない性質なわけです

正直、この一度のメールで
お前が何しようとどうでもいいし
午後とか今日が休みな私には関係ないし
休みいいなぁってそらお前にはそうだろうけど奴は代休とれるし
カレンダー通りなら大半が休みだろうがよ
おまけにお前にゆっくり休みなとか言われる筋合いとかない
とか怒涛のように思考が漏れそうになったのは秘密です
まぁ周りには誰も居ませんでしたけども



・・・・どうも、ダメなんですよねー・・
いい人だし優しい人なんだけど・・・タイプじゃないし・・目つき怖いし←
何より押されると引きたくなる私には彼みたいな人は逆効果で・・
一旦いらっと来るとその言動全てが癪に障るのもどうしよう
好かれるのはとてもありがたいことなんでしょうが
・・私もっと寡黙か大人な人がいいんです・・・
年上好きでタメはちょっと受け入れがたいんです
ていうか気を使われるのが凄く慣れなくて
専門の間中慣れることはなかったなぁ・・
気を使ってくれてありがたいんだけど、凄い違和感がある・・・・
すいません、贅沢者です

初めは友達というか普通に接してたんだけど
好意があるとわかってからはもう引きまくりです

・・・・・・そういう人ばっかに好かれるよ・・ orz


私のイメージってどんなんなんだろうと思うんですけどね
どうやら私ってほんわかとかおっとりとかいうイメージらしいんですが
蓋を開けたらテポドンですからね←
めちゃめちゃ不名誉なあだ名ですが
ちゃんと私の中身を表している気がします
まぁ親しくならないと見せない中身ではあるので
嫌ならさっさと中身を見せてしまえば離れるのでしょうけれど
それすらめんどくさいというか嫌なんですよね・・
だから極力近づきたくないし関わりたくない

極端すぎて従姉妹に引かれた私です 笑


あーあ 何かいいことないかなぁ
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