呟きたいときくるところ
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
着々と、戦火は広がりやがてそれは咲の下へも
それに気づく間もなく、巻き込まれるなんて
「え、戦?」
「そうでござる。佐助は既に任務で発った」
「さっき呼ばれたのは、その為?」
「勿論でござる」
「幸さん、どっか行っちゃうの?お館様も?佐助も?」
「将が城に居座って戦をしようなどと、言語道断!
勿論、某も佐助もお館様も戦に行くでござる」
「そう、じゃぁその間私一人かぁ・・・」
「えっ・・・」
信玄の部屋に呼ばれた理由を聞きに、歩いていた幸村を捕まえた。
幸村によれば、既に佐助は情報収集の為、発ったという。
戦と聞いて、なんだか落ち込んだ。
今までは平和だったけれど、やはりここは戦国時代。
戦をせずに過ごせると思うのは甘かった。
「ひ、一人ではないでござろう!城の皆は残る」
3人が城を留守にすると聞いてショボンとした咲を見て、幸村が慌てる。
この男はつくづく女に免疫ないんだなぁとちらりと思った。
「ん、いい子で留守番してます。だから無事に勝って皆で帰って来てね」
まっすぐに幸村を見上げ、願う。
誰か一人でも、ただの一兵卒だとて欠けるのは嫌だ。
けれど流石にそんな勝ち戦というのはなかなかないことだから、せめて。
出来るだけ多くの者達が帰ってこれるよう、大事な者達を泣かせることのないように、と。
「うむ、心得た!」
笑って答える幸村の、自信ありげな顔を見て、内心でほっと息を吐く。
確証はないそれだけれど、それでも何か形で安心させて欲しかった。
幸村のその言葉と顔で、何だか信じられるような気がした。
「行ってらっしゃい」
だから咲もにこりと笑み、見送ることにした。
彼らを出陣前から不安にさせるのでは、本末転倒。
残る自分達こそ、しっかりしなければ。
信じることから全ては始まっていく、そう思うことにした。
けれど、その願いも束の間。
咲は、幸村達の出陣前夜に、攫われた。
相手は敵軍お抱えの、忍。
咲に抵抗することなど出来るわけもなかった。
それに気づく間もなく、巻き込まれるなんて
「え、戦?」
「そうでござる。佐助は既に任務で発った」
「さっき呼ばれたのは、その為?」
「勿論でござる」
「幸さん、どっか行っちゃうの?お館様も?佐助も?」
「将が城に居座って戦をしようなどと、言語道断!
勿論、某も佐助もお館様も戦に行くでござる」
「そう、じゃぁその間私一人かぁ・・・」
「えっ・・・」
信玄の部屋に呼ばれた理由を聞きに、歩いていた幸村を捕まえた。
幸村によれば、既に佐助は情報収集の為、発ったという。
戦と聞いて、なんだか落ち込んだ。
今までは平和だったけれど、やはりここは戦国時代。
戦をせずに過ごせると思うのは甘かった。
「ひ、一人ではないでござろう!城の皆は残る」
3人が城を留守にすると聞いてショボンとした咲を見て、幸村が慌てる。
この男はつくづく女に免疫ないんだなぁとちらりと思った。
「ん、いい子で留守番してます。だから無事に勝って皆で帰って来てね」
まっすぐに幸村を見上げ、願う。
誰か一人でも、ただの一兵卒だとて欠けるのは嫌だ。
けれど流石にそんな勝ち戦というのはなかなかないことだから、せめて。
出来るだけ多くの者達が帰ってこれるよう、大事な者達を泣かせることのないように、と。
「うむ、心得た!」
笑って答える幸村の、自信ありげな顔を見て、内心でほっと息を吐く。
確証はないそれだけれど、それでも何か形で安心させて欲しかった。
幸村のその言葉と顔で、何だか信じられるような気がした。
「行ってらっしゃい」
だから咲もにこりと笑み、見送ることにした。
彼らを出陣前から不安にさせるのでは、本末転倒。
残る自分達こそ、しっかりしなければ。
信じることから全ては始まっていく、そう思うことにした。
けれど、その願いも束の間。
咲は、幸村達の出陣前夜に、攫われた。
相手は敵軍お抱えの、忍。
咲に抵抗することなど出来るわけもなかった。
PR
この記事にコメントする。