呟きたいときくるところ
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
いきなり罪人→客人(監禁)扱いでほとほとうんざりする
けれど根は能天気だからあまり苦ではない
かと思いきや、唐突に具合が悪くなった
彼らのことを思うだけで胃が痛む
「で、これは何の意味があるんだい?」
「・・・意味があるわけじゃなくてほんとに具合悪いんです今はお願いほっといて」
布団を被りうつぶせで死に掛けている咲を、腕組みしつつ上から見下ろす豊臣軍軍師。
胃がきりきりしてご飯が食べられず、一日絶食していたらわざわざ来て上の発言。
どうやら地味なストライキに思われたらしい。
手厳しいお人だこんちくしょう。
「具合悪い?
何故言わないんだ。
一応君は客人だといったはずだが?
・・・医者を呼ぶ、待っていたまえ」
「いらないほんと放っておいて大丈夫だから」
いいから寝かせてくれ・・・
腹に力が入らず、小さな掠れた声になる。
今はただ、一人で放っておいて欲しかった。
ていうか寝れば治る。
「それで君に死なれたら迷惑なんだ」
そういって結局医者を呼ばれてしまった。
強引なのは豊臣君主にそっくりだね。
「ふむ、どうやら心因性の胃炎ですな」
「心因性?」
「何か思いつめておられるのでは?」
「・・・・・わかった、下がれ」
「は、失礼いたしまする」
医者と半兵衛が話している間、一切喋らず布団に突っ伏していた咲。
心因性、と聞き、ぼんやり思ったのは彼らが現在どうしているか。
思った途端に、また胃がきりきりと痛み出して、小さく呻く。
どうやら本当にストレスだったらしい。
なんだか虚しくも笑えてきて、咲は力なく笑った。
「・・で、それは僕へのあてつけかい?」
何故そうなる
「私でさえわかりません」
そう返せば、盛大にため息を吐かれた。
ため息吐きたいのはこちらなのに。
「君の要求は?
出来るだけなら応えてやらないこともない」
そう言われて。
しばし黙考・・けれど思いつくのはただ一つだけ。
これを言っても叶えてもらえないことはわかっているけれど。
考えているうちに涙が出てきて、更に布団にもぐりつつ、答えた。
「武田に帰して・・・」
声は涙のおかげで震えていた。
寂しいのと悲しいのと申し訳ないのとで、実は毎晩泣いていた。
そんなに弱いとは自分でも思っていなかったけれど、出てくるものは仕方がない。
ただ、半兵衛にそれを知られるのは嫌で、昼間はそんなもの見せないよう頑張った。
けれどそれももうだめなのかもしれない。
あぁ、いつになったら解放されるんだろう。
けれど根は能天気だからあまり苦ではない
かと思いきや、唐突に具合が悪くなった
彼らのことを思うだけで胃が痛む
「で、これは何の意味があるんだい?」
「・・・意味があるわけじゃなくてほんとに具合悪いんです今はお願いほっといて」
布団を被りうつぶせで死に掛けている咲を、腕組みしつつ上から見下ろす豊臣軍軍師。
胃がきりきりしてご飯が食べられず、一日絶食していたらわざわざ来て上の発言。
どうやら地味なストライキに思われたらしい。
手厳しいお人だこんちくしょう。
「具合悪い?
何故言わないんだ。
一応君は客人だといったはずだが?
・・・医者を呼ぶ、待っていたまえ」
「いらないほんと放っておいて大丈夫だから」
いいから寝かせてくれ・・・
腹に力が入らず、小さな掠れた声になる。
今はただ、一人で放っておいて欲しかった。
ていうか寝れば治る。
「それで君に死なれたら迷惑なんだ」
そういって結局医者を呼ばれてしまった。
強引なのは豊臣君主にそっくりだね。
「ふむ、どうやら心因性の胃炎ですな」
「心因性?」
「何か思いつめておられるのでは?」
「・・・・・わかった、下がれ」
「は、失礼いたしまする」
医者と半兵衛が話している間、一切喋らず布団に突っ伏していた咲。
心因性、と聞き、ぼんやり思ったのは彼らが現在どうしているか。
思った途端に、また胃がきりきりと痛み出して、小さく呻く。
どうやら本当にストレスだったらしい。
なんだか虚しくも笑えてきて、咲は力なく笑った。
「・・で、それは僕へのあてつけかい?」
何故そうなる
「私でさえわかりません」
そう返せば、盛大にため息を吐かれた。
ため息吐きたいのはこちらなのに。
「君の要求は?
出来るだけなら応えてやらないこともない」
そう言われて。
しばし黙考・・けれど思いつくのはただ一つだけ。
これを言っても叶えてもらえないことはわかっているけれど。
考えているうちに涙が出てきて、更に布団にもぐりつつ、答えた。
「武田に帰して・・・」
声は涙のおかげで震えていた。
寂しいのと悲しいのと申し訳ないのとで、実は毎晩泣いていた。
そんなに弱いとは自分でも思っていなかったけれど、出てくるものは仕方がない。
ただ、半兵衛にそれを知られるのは嫌で、昼間はそんなもの見せないよう頑張った。
けれどそれももうだめなのかもしれない。
あぁ、いつになったら解放されるんだろう。
PR
この記事にコメントする。